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​『死に学び 生を考える』プロジェクトとは

 人は命をいただき、それぞれの人生の歩みの中で苦難に対処する中で幸せを享受し、そして宿命として自らに必ず訪れる「命の終わり」に向き合わなければなりません。

 しかし、誰しも命の終わりを喜んで受け入れる人はいないでしょう。人は古の昔からこの問題を解決する方法として、先人の知恵に学んできた歴史があります。

 先人とは、だれもが知る歴史上の人物であったり、哲学や文学の中で語られる生き方など、人それぞれの生き方や人生観の中で様々な形で登場してきます。

 しかし、人は自分の人生の中で生きる知恵、生き終える知恵と身近なところで必ず出会っているはずです。身近なところで旅立つ人こそ一番身近な先人なのではないでしょうか。

 身近な人の死に立ち会うという事は、旅立つ人が自らの人生でつかんだ生きる知恵との出会いの機会であると思います。

 自分が命の終わりに臨むとき、看取ってくれる人へ自分がつかんだ知恵を渡すこと、この事こそが人生最後の一番大切な仕事なのかもしれません。

 『看取りの現場で死に学び 自らの人生の生きるための糧と成し 自らの命の終え方の力とし 残された者へ知恵として繋ぐ』ことが大切なのだと思います。

プロジェクト・リーダー

松山ベテル病院 院長

中橋 恒

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